田中宏治 <空想画を描こう>

開催校:西尾小学校

≪第1回目 導入≫

  

第1回目の授業は、田中先生の持参した作品や画集をスクリーンに映して見せました。また、空想画のアイディアの出し方もお話していました。

①好きなものを書き出してみよう。

好きなもの(人など)を5つ書き出し、組み合わせていく。

例えば・・・「からあげ」と「車」

からあげ屋さん、からあげの形の車、車の形のからあげ・・・など、みんなの意見がでてきました。

②好きな資料を集めよう。

ポストカード、図鑑、ネットで見つけたものなど、これが好きというものをなら、なんでもいいよと話していました。

③作文を書いてみよう。

作文の中の1シーンを絵にしてしまうという方法です。

 

「きっかけがあれば、空想は無限に広がります!」と伝えていました。 

≪第2回目 実践≫

 

第2回目は、田中先生の≪たらしこみ技法≫の実践です。

≪たらしこみ技法≫を説明しながら行い、できたものを児童に見せていました。

―田中先生の描いたたらしこみは何に見えるかな?

「ピエロ」「アバター」「とら」「犬」など、たくさん答えが聞けました。自由な発想がとても印象的でした。

―どの色を使ったらいいか?

まず対照色を黒板に図にして説明しました。

例)赤と緑

この場合、混ぜてしまうとにごってしまいますが、隣に並べることで強調することができるそうです。色も使い方次第ですね。

着色するときは、明るい色から濃い色を塗っていきましょうともお話していました。

たらしこみをしてから、発想してもいいですね。構図が決まっている場合は、部分的たらしこみをしても効果的だそうです。

 

≪ダリの画集を見てみよう≫

この作品は、「これを描こう!」と決めて描いたものではなく、偶然できたものから発想したそうです。今回の空想画でも参考にできそうですね。

 

≪構図のアドバイス≫

直線ばかりではなく、リズムをつけよう!

配色の仕方などで、どこを目立たせたいかをメリハリをつけよう!

 

など、説明していました。

 

右の写真は、前回の発想から作成した下絵を見ながら、アドバイスしていました。

≪第3回目 下書きをしてみよう≫

 

今までの授業の内容を参考に、下書きをしてみました。

画用紙の中にたくさん込めるのではなく、一言だけにしてみよう!(これが言いたい!伝えたい!というもの)たくさんありすぎると、焦点がぼけてしまうので、注意が必要だそうです。

下書きした画用紙を半分に折ってみたり、どこかにだけを切り抜いてみたりして、視点を変えてみるのも一つの方法です。

 

どんな構図になるか、とても楽しみです。

≪第4回目 下書き完成≫

 

前回の下書きを、本番用の画用紙に描いていきます。

 

田中先生が個別に回ってアドバイスしていました。

画集を見せたり、次の授業で塗る色を決めたりもしていました。

≪第5回目 着色~完成≫

 

着色するにあたって、同じ色を何種類か作りましょうと一番初めにお話していました。

例)青の場合

青+黄、青+赤、青+白・・・など

1色につき3種類くらいあると、色の幅が広がります。

 

たらしこみ技法のほか、≪マーブリング≫や≪スパッタリング≫をしている児童がたくさんいました。

 

―≪マーブリング≫を使用するにあたって

カットして貼りました、ではなく、見る人に「これはすごくよく描けているな~」と思わせ、その人が近くに行って見たときに「あ!貼ってあるんだ!」とさせることができると成功です!

 

仕上げの段階で、田中先生に見せていました。

「ここにこの色を入れるといいよ」「ここを鋭角に塗れるといいね」など、一人一人にアドバイスしていました。

≪第6回目 講評会≫

 

2クラスずつで行いました。

児童に作品を見せながら、田中先生がお話しました。

「ここがいいよ」「ここをこうするともっとよくなるよ!」など。

後半では「私・僕の作品を見て欲しいとか、このお友だちの作品を見て欲しいというのがあったら教えてください」という言葉で、たくさんの指名があり、みんなの作品を見ることができました。

 

児童の自由な発想や構図で完成した作品は、どれもすてきな作品となりました。

この作品は、6月17日(金)午後~6月25日(土)まで、岩瀬文庫市民ギャラリーにて展示を行っています。ぜひ、ご覧下さい。

≪展覧会≫

 

岩瀬文庫市民ギャラリーにて、西尾小学校6年生による空想画の作品展が行われました。(入選作品は各学校を回る為、写真を大きくしたものを展示。)

 

ご家族の方はもちろん、岩瀬文庫にご来館されたお客様にも足を運んでいただけました。子どもたちの自由な発想や、多彩な色使いに「いいね!」と話しかけてくださった方や、「どんな風に描いたの?」とご質問された方、「こんな絵を描けるのね!」など、驚きと喜びの声がありました。

子どもたちの絵画を見ているときのお客様の笑顔もとても素敵でした。見る者を「笑顔」にさせる力のある素敵な作品ばかりだったのではないでしょうか。

 

短い期間ではありましたが、ご覧頂きありがとうございました。