月
24
5月
2010
『比叡山 つづき』
と題したが、もう少し京都。
京都で考え込んだのは、修学旅行生についてである。土
曜日なのに、修学旅行生が大勢。しかも、彼らは、公共交
通機関やタクシーで巡っているのである。
何十年も行かない間に、京都の交通量もすさまじく増え、
観光バスでの移動が難しいのは理解できる。しかし、路線
バスで巡るのは、時間のロスが多すぎやしないか? ケイ
タイがあるとはいえ、迷子グループが出るのではないか?
若いうちから、タクシー観光なんてさせてよいのか?
そもそも、平日になぜ行かない?
疑問符だらけの、今日的修学旅行風景であったが、名刹
や歴史に関心が少ないらしいのは昔も今も変わらない。彼
らも何十年か後に再訪し、京都と己を再発見してくれるこ
とを願うのみである。
さて。二日めは朝食を済ませたあと、8時半に大津のホ
テルを出発。比叡山延暦寺は、東塔、西塔、横川(よか
わ)と3エリアに分かれる。比叡山ドライブウェイを往復
して東塔だけ見るもよし、横川まで見ようとすると奥比叡
ドライブウェイを利用する縦走になる。私たちは結果的に
後者をとった。比叡山へのルート選択および費用(主に交
通費)はややわかりにくい。車でなくても同様だ。しかし、
多少費用はかかっても、行く価値のあるところだと思う。
以下、箇条書きにする。
第一に、山頂に行くまでの眺望が素晴らしい。琵琶湖一
望といった感。西塔、横川まで足を伸ばすなら、マイナス
イオンたっぷり、鳥のさえずりつきの散策も楽しめる。
(本気で廻れば、かなり歩けます)
第二に、仏教の歴史がざっくりわかる。各エリアとも、
誘導路には、屋外パネル(看板)展示が続く。画がいまい
ち素人くさいのはご愛嬌だが、下に添えられた文章がとて
も簡略かつわかりやすい。また、東塔の講堂では、歴代著
名仏教者らの木像や肖像を見ることができる。比叡山延暦
寺は、各宗の母体となった寺だけに、最澄も空海も法然も
親鸞もいる。お山に残った人もいるし、新しい教えを求め
て、お山を出た人もいる。(以前、当欄で、親鸞を平安の
時代の人と書きましたが、鎌倉の誤りでした。お詫びして
訂正します)
第三に、仏教の姿を感じることができる。どのエリアで
も、午前中という時間帯のせいもあってか、ご本尊の前で
読経するお坊さまの姿があった。しかも、建物の構造上、
私たちが見下ろす形である。おそれ多くも勿体なくも、私
も膝つき拝したが。あれは…、神も仏も恐れぬ言い方をす
れば、『実演販売』である。あぁ、ごめんなさい。
そして、最後に。これは今、名称などの間違いがないか
確認するために比叡山延暦寺のサイトに行って知ったのだ
が、なんとお寺は、ドライブウェイの割引券を発行してい
る! 私たちの通った縦走コースのみだが(このコースで
ないと横川は回れない)、 2,320円が 1,980円、 340円の
割引は太っ腹だ。しかも、参拝チケットは3エリア共通一
種だけなので、横川まで回っても金銭的に、お寺は何の得
にもならない。人は口先だけでは何とでも言える。この割
引額と、そのロジックは尊敬に値する。
今回の結論は、もちろん! 皆さん、比叡山に行きまし
ょう。大津泊は、京都と比叡山セット観光に便利です。
ところで。一泊旅行を終えて帰宅し、腕時計を外したら、
うっすらと日焼けの跡がありました。もうすぐ夏ですね。
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