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7月

2010

西尾の御殿万歳

西尾の御殿万歳 <上町>


 新春を祝う三河万歳は、西尾の城下のみでなく江戸の春を彩る風物詩の一つでした。三河万歳で総称されますが、西尾の万歳は玄関先でなく座敷の中で舞うことから御殿万歳と呼ばれました。万歳は、大紋に長袴、頭に風折烏帽子(現在は立烏帽子)を着けて扇状の中啓を手にした太夫と、素襖の姿に半袴、頭に侍烏帽子を着けて鼓を打ち舞う才蔵が、座敷の床の間を背に年頭の祝調を述べるものです。

 江戸市中の人々ははるばる三河からやってくる年始万歳を心待ちにし、喜び迎えました。狂歌、滑稽本で有名な萄山人(太田南畝) は特に万歳を好み、万歳師若杉竜太夫に歌詞を与えています。

 太夫と才蔵の二人が掛け合いながら祝福する万歳は、古い姿を保存しています。そして、歌詞や舞う姿に深い味わいがあり、長い歴史が感じられます。

<文 松井直樹 絵 鳥山光><西尾百景は平成7年〜18年まで西尾広報に掲載されたものを再編集したものです> <にしおアートねっとでは、記事、画像について個人、美術館、博物館、他関連団体のご協力により掲載させて頂いています。著作権は当該団体に帰属していま すので、無断のダウンロードはお控えください>

掲載責任<ホーリー>